2014年12月22日月曜日

善きサマリア人?

自殺したいと思ったことはありますか?
自殺しそうな親しい人はいますか?
だとしたらSamaritans Radarは有効なアプリかもしれません.

Samaritans RadarはTwitterを利用した自殺防止アプリです.
下図のような流れで,インストールしたユーザー(A)がフォローしている人(B)が,自殺しそうなキーワードのツィートを行うと,ユーザーに連絡が行くようになっています.

自殺を防ぐかもしれないサービスなので良さそうに見えるのですが,海外(イギリス?)だと物議を呼んでいるみたいで,BBCイギリス版WiredGigaOMなどの有名ドコロで記事になっています.日本だとあまり話題になっていない(ググっても1000件程度?)ようですが,AFP通信 には日本語の記事があります.



問題になっている原因は,ユーザーBの同意とプライバシーに関する認識の違いです.

普通のカウンセリングだとBの同意がありますが,Samaritans Radarだと勝手に自分のツィートが横流しされ,Bの精神状態に関する分析が勝手に行われるわけです.
当然,気持ち悪いとか信頼されていないとか思っちゃう人もいるわけです.

また,この問題の背景としてソーシャルメディアでの公共性,個人性などの認識の違いもあると考えられます.
いわゆるバカッター,そこからの個人特定などもそうなのですが,
自身がTwiitterやFacebookなどで情報を公開していたとして,それを勝手につなぎ合わせる事が許されるのか?
難しい問題だと思います.



なお,日本語には対応してないので,心配な人がいるならいのちの電話などに相談してみてください.


0 件のコメント:

コメントを投稿